展覧会について

 

 ヴォーリズが、建築家として日本に残した建物は1500棟以上にものぼります。彼が青年以降の生涯を過ごした近江八幡にも、国の登録有形文化財8件を含む25件の建築物が残されており、最近では《ヴォーリズ建築》として全国で親しまれ、日本で最も愛される洋館を作ったと表現されています。『建物の風格は人間の人格と同じく、その外見よりもむしろ内容にある』とヴォーリズ自身の言葉にあるように、そこに住む人の立場に立った工夫が随所に見られるのも、その特徴となっています。
 一方、キリスト教の伝道者としての強い使命感から、当時不治の病と言われた結核治療に先駆的な役割を果たし、更に図書館・学校の開設、医薬品事業など、この地域に於ける社会事業活動全般に大きな足跡を残し、アメリカ人ながら、近江八幡市の名誉市民の先駆けとなりました。(太平洋戦争直前に日本に帰化。日本名一柳米来留/米国より来りて留まるの意)

 本展の開催期間中は、旧市街の現存する4箇所のヴォーリズ建築(旧八幡郵便局舎、近江兄弟社学園ハイド記念館、ヴォーリズ記念館、アンドリュース記念館)を含める、7箇所の有料展示会場※にてヴォーリズの多岐に渡る活動や業績を、ヴォーリズが拠点とした近江八幡ならではの資料や写真を中心に編集した展示パネル、愛用品、模型等の展示により、テーマ別に紹介します。

※要入場券

 特に注目すべきは、ホンモノのヴォーリズ建築の数々自体※も展示物であるということです。

※外観のみも含みます

  日本で初めて実際のまち全体を展示会場として、歴史的な町並みと、そこに点在するヴォーリズ建築群を回遊していただく『ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 in 近江八幡』を2009年10月3日(土)~11月3日(土・祝)に開催いたします。