コンセプト

「ユートピア」創りの実践の場を巡る

 そこに住む一人ひとりが誠実で、「隣人愛」にあふれた社会である「ユートピア」創りの実践の場として、ヴォーリズ自らも60年近く過ごした近江八幡の旧市街一帯を活用し、来訪者の皆様にも、ヴォーリズの足跡を体感していただける「まちなか回遊型の分散展示」を目指しました。まち自体を巡り、旧市街一帯に現存する多くのホンモノのヴォーリズ建築を自分の目で見ていただくとともに、各所に分散された7箇所の分散展示会場にて実施する「ヴォーリズのすべて」を知ることができる展示を楽しんでください。
 さらに、7箇所の分散展示会場のうち4箇所は、近江八幡市内に現存するホンモノのヴォーリズ建築を展示会場として利用します。

 

「建築の品格は、人間の人格の如く、その外観よりおむしろ内容にある。」

 このヴォーリズ自身の言葉を体感していただくために、7箇所の分散展示会場のうち4箇所の現存するヴォーリズ建築(旧八幡郵便局舎、近江兄弟社学園ハイド記念館、ヴォーリズ記念館、アンドリュース記念館)を利用した展示会場は、もちろん内覧可能。また、約300点以上ある資料から厳選した写真、模型、愛蔵品とパネル展示などによって、ヴォーリズの家庭人、伝道者、建築家、事業家、教育者、福祉家といった多岐に渡る活動内容をテーマ別に各会場にて展示。他の美術館では見ることができないような展示を、お楽しみいただくとともに、ヴォーリズ自身の息吹と建築に施した工夫を、皆様それぞれの思いで、体感してください。

 

「世界の中心」、近江八幡を知ってもらう

 今回のウィリアム・メレル・ヴォーリズ展が開催される近江八幡は現存するヴォーリズ建築のほか、八幡堀や水郷などの自然的景観、近江商人屋敷の歴史的町並みといった多くの“みどころ”を有しています。またそれらを大切に継承しようとする地域の人々によって、活発なまちづくり活動が行われています。
 当「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展in近江八幡」も市民の有志を中心に企画、運営されております。
 ヴォーリズが人生の大半を過ごし「世界の中心」とまで謳った、近江八幡そのものを、この展覧会で味わうことができるのも「まちなか回遊型の分散展示」の特長です。